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前回(8月)の銀行交渉セミナーより

 8月に開催させて頂いた銀行交渉セミナーのS先生のお話からの抜粋を記します。

 

 毎回 笑顔いっぱいで深刻なお話を明るく爽やかになさるS先生、罪滅ぼしとおしゃいますが、

本当にそのようになさっています。

 

 さて、今回のセミナーの内容から。 箇条書きさせて頂きます。

 

1 金融庁 森長官の続投により地銀の経営者、怒りと焦りの感情をお持ちです。

 

  「 100行以上も地銀があるのおかしいでしょ? 7割、なくしましょ!と長官は

    公の場で言っている。 近所で吸収合併にどんどん踏み切れと言っている。」

 

    地銀の経営者のお怒り、ごもっとも。 ところで 近畿大阪 関西アーバン

    みなとの3行が事実上の統合されるのはご存じの通り。

 

    中小の経営者にご留意頂きたいのは、貴社が取引している銀行が、吸収した側か、

    吸収された側か - 連れ子は可愛がられない、のと同様のことが取引銀行にも

    言えます。

 

2 ところで、今、不況です。東京五輪までは見えない不況でも五輪後は、大不況となります。

  中小の経営者、その時、笑顔でいられるかどうか!?

  準備をするのは、今ですヽ(^。^)ノ

 

  どんな準備をすべきか? 簡単に3点 ご紹介。

 

  A 事業性評価 - 仮に今は、経常利益が充分出ていなくてもこんな将来性のある

           商材がある、と俯瞰図まで書いて銀行に定期的に渡す。

 

           銀行内の審査する側と企業周りの行員(=営業マン)の火花の散る

           「打ち合わせ」が行なわれますが、具体的な資料を定期的に営業マンに

           渡していると、そのことが「評価」となる。

 

           5か年の事業計画を作成することも当たり前。但し、計画が実現化

           しないといけないというガチガチのお考えは無用です(笑)

 

  B  ローカル・ベンチ・マーク

    上記は企業の健康診断ツールです。 検索するとフォーマットが出てきます。

    数字入力すると、あとは印字するだけ。

 

    この数字についてですが… ここでは書くことを控えます。

 

  C 経営力向上計画の認定を受ける

     「経営力向上計画」で検索頂くとたくさんサイトが出てきます。

      今年 2017年 5月末で認定を受けた企業は、21,000社。

      金融庁、もっと認定を受けてほしいと言っています。

 

      赤字でも認定を受けているケースがあります。 認定を受けると

      商工中金・政策公庫から有利な条件で融資を受けられます。

 

      また 3年間、固定資産税が半額になることもあります。

 

 —- ところで後継者の決まっていない中小、少なく見積もって6割以上あります。

    70歳前後で代がわりしていることが多いようですが、中には80歳を超えて

    代表取締役社長であられて「 大丈夫! おれは元気や!!」と豪語している

    方もちらほらおられますが、銀行から見れば危なっかしくて…となるようです。

 

    ここでお伝えしたいことを又箇条書きさせて頂きます。

 

 1 「経営者保証についてのガイドライン」があります。

    これも金融庁から銀行に伝えていることですが。

 

    ○「息子が融資額が少なければ承継してもいいと言っている」と言う中小の経営者の

     申し出について

     金融庁の回答「取引銀行に息子さんが了解してくれる額まで債務免除してもらい

     なさい」

 

    ○「廃業したくても借入があって廃業できない」

     金融庁の回答「取引銀行に全額免除してもらって廃業なさい」

 

             ※上記、作り話ではありません。

 

2 企業の「終活」のお手伝いができるのは銀行だけでしょう( 金融庁からのおことば )

  頼んでもないのにM&Aの準備を銀行が進めていることがあります。

  吸収先と吸収される先が 同じ銀行の取引先であれば、銀行は、買う先・買われる先

  双方から ン千万円のキャッシュを手に入れることもできるので、銀行は、積極的に

  動いています。

 

  70歳以上の経営者の優良企業で後継者が未定ならば絶好のターゲットとなります。

 

  貴社には、「 よい物件がありますが、お求めになりませんか 」との打診があるかも。

 

  お求めの際は、銀行交渉セミナーのS先生に 示されている具体的な諸条件を持って

  相談に行かれるべし、です。 時として隠れ負債があります。

 

  そんなことを見抜くのも専門家の力です。

 

  ( ご相談に費用は掛かりません )

 

  以上です。

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