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オフィス家具の塗装ってどうなってるの??~第2編~

おはようございます

 

ダイシン工業 鶴見(修)です。

 

前回の掲載記事の

 

”オフィス家具の塗装ってどうなってるの??~第1編~”

 

に引き続き、待望の第2編です

 

本日は粉体塗装について書きたいと思います。

 

そもそも粉体塗料とは何ということなんですが、

 

簡単に言うと、粉を製品の表面に吹き付けて、そのあと高温で焼いて固める。

 

ってことです。

 

塗料というと、今もシンナーなどの匂いなどを思い浮かべる方も多いと思いますが

 

それも今は昔。

 

最近は、環境負荷の少ない粉体塗料が塗装の主流になりっています。(←あくまでオフィス家具では・・・)

 

こんな私も、小学生の時に校舎の建て替えを経験し、大変綺麗な教室・施設になったのはいいのですが、

 

シックハウス症候群により、連日保健室にお世話になった経験があります。

 

シンナーなどの有機溶剤は、施工後も揮発が続き人体に悪影響を与えるため、

 

特に教育施設などには、塗料への配慮が不可欠となっています。

 

そのような背景から今はオフィス家具の世界では有機溶剤の使わない

 

粉体塗装がスタンダードになっています。

 

環境に優しい粉体塗装には大きく分けると

 

・熱硬化性粉体塗料

・熱可塑性粉体塗料

 

の2つに分けることができます。

 

熱硬化性というのは、字のごとく塗料を高温で表面に焼き付け、塗膜を形成するというものです。

 

一方、熱可塑性粉体塗料は、塗料は高温で溶かすところまでは同じなのですが、

 

塗膜を形成する過程で、冷却によって塗膜を形成します。

 

ちょうどチョコバナナのあれですね!!

チョコバナナ

 

弊社で使用するのは、熱硬化性粉体塗料ですので今回はこちらを取り上げます。

 

熱硬化性粉体塗料(以下粉体塗料)には大きく4種類の樹脂系塗料が存在します。

 

・エポキシ樹脂系

・ポリエステル樹脂系

・エポキシポリエステル樹脂系

・フッ素樹脂系

 

これらの樹脂系塗料にはそれぞれ特徴があります。

 

まず

【エポキシ樹脂】

耐水性、耐薬品性、付着性に優れていますが、耐候性はやや劣ります。

 

【ポリエステル樹脂】

耐薬品・耐水・耐候性に加え光沢のある仕上がりが特徴。強度の面でエポキシ系に劣る面がありますが、価格のメリットが大きいです。

 

【エポキシポリエステル樹脂】

上記二つのハイブリット塗料です。

 

【フッ素樹脂】

他の樹脂系と比べ、耐候性、耐薬品性、耐溶剤性、耐熱性、撥水性などが極めて優れています。

また、滑り性や非粘着性といった独自の性質を有しています。

当然コストも上がりますが、ライフサイクルが長いことから、経済的メリットがでる分野で多く使われています。

 

以上が熱硬化性粉体塗料の種類と特徴です。

 

ダイシン工業では、粉体設備導入以来、エポキシポリエステル樹脂のハイブリットにお世話になっております。

 

大変塗装効率が良く、不良率が溶材に比べ本当に下がりました。

 

他の、オフィス家具でも、ハイブリット塗料を使われていることが多いです。

 

次回はダイシン工業で塗っている色についてご紹介できればと思います

 

~第三編~に乞うご期待

 

 

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皆さまの快適な暮らし、オフィスづくりにダイシン工業の製品をお届けしてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

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