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意味のないプライドがもたらすこと

かなり手前味噌になりますが、つい先日の出来事を書きます。

 京阪電車の急行に乗っていました。 車内、空いていました。 すると突然、大きなバッ

グが、少し離れて座っている私にかなりの速度で突進してきました。

 キャスターのストッパーが外れて、ゴロゴロ向かって来たようです。 音で気付いたの

で、手の平でブロックして、事なきを得たのですが、そのバッグの持ち主( 70歳代前

半と思われる男性 )が、すみません!と顔を強ばらせ、叫びながら、バッグを取りに来

ました。

 私「 お気になさらずに 」と笑顔で返答、すると「 いや、申し訳ない 」と又おっし

ゃったのですが、顔の表情は ついさっきに比べて少し緩んでいました。

 その電車には、私より10歳ほど歳上の女性カウンセラーと乗っていたのですが、

「 高島さん、怒らないで正解でしたね 」とおっしゃる。

 以下、そのカウンセラーの方の解説。

 「今の場面、気を付けろ と相手を叱責することもできたはず。 でも、高島さんは、そう

しなかった。 笑顔で 気になさいますな、と言うことを言ったので相手も救われたんですね。

 今も昔も 怒っている人が多いんです、カウンセリングを受けに来る人の中でね。

 亭主の仕草が気に入らない、バスの中で高齢者に座席を譲らず、携帯端末に熱中している

高校生がアホ、子どもがテストの点数の低いことを何とも思っていない、会社の上司が◎◎

県出身で出来が悪い( ◎◎県出身の人と悉くウマが合わないそうです )

 それが本当は問題ではないんだけど、無意識的に自分が立腹している現象を探している節

がある、とのこと。

 劣等感は誰かと比較されて初めて生まれるもの。背の高さも 容姿の良し悪しも 収入も 学

歴も 他人は気にしていないのに、勝手に悩んでいる。 このことに気付けるだけでカウンセリ

ングを受けに来る人はずいぶん表情が穏やかになる - そんなこともお聞きしました。

 ここから先は、想像ですが、短気な方は何かを守っているような気がします。 何か、と言

うと 一例はプライド。 「 なんで あいつにそんなことを 言われんと あかんねん!? 」

 適切な助言であっても「あいつ」 が気に入らない人なら 撥ね付けるだけ。

    自分が大切にしているプライドは、捨ててしまった方が、自分も楽だし、周囲も評価する

ことが多いようです。

 優秀な社員が辞表を持ってきた時、ある経営者は「 君に辞められると困る。残ってくれ」

と頭を下げ、退職を防ぎました。

 もう一人の経営者は、優秀な社員の辞意申し出に際して「 お前の考えてることはおかしい

! これはこうで、あれはああや! そんなことも分からんのか 」と怒鳴り、その社員の

退職から、その会社の一事業部をなくすことにもなりました。

 プライドを優先させた結果と思われます。

 怒り、心配、後悔、批判は、自分に返ってくるようです。

 少々のことで、イライラしているくらいなら、割り箸を横に咥えて、脳の血流を活性化させ

ながら、笑っている方がずっといい。

 笑う門には福 泣きっ面にハチ 情けは人のためならず( 情けを掛けると巡り巡って自分

に幸いが訪れる )

 表現 異なれど、同義のようです。

 キャスター・ストッパーの外れたバッグの私への突進から、カウンセラーの方の見解をお聞

きできて、意義のある学びを頂けた本日の一コマでしたヽ(´▽`)/

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