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・根強く残るナゾの日当保障、という制度

では、前回の続きになりますが・・

さらに恐ろしい「制度」が存在します。

それが「日当保障」という、制度です。

現場に行ったはいいものの、何らかの理由があって、

作業ができない場合があるとします。

そんな風に、作業に着手できなかった場合に

「日当保障」が適用されるのです。

もともとはアメ、風、雷など、天候などに左右されやすかった

建設現場の特徴から生まれたと予想される

この制度なのですが、実は天候とは関係のない

「人為的なミス」

「十分リカバリーできる状況」

でも、堂々と採用されているのです。

例えば…塗装の仕事で現場に入った職人さんの例でお話しします。

朝、内装に仕上げのペンキを塗る為、職人さんがやってきました。

でも、現場に着いてみると、昨日までに終了しているはずだった

下地のボード貼りが貼り終わってない状況で、

作業に取りかかることができません。職人さんは親方に連絡を入れます。

「親方、ボードがまだでしたよ。今日、作業ムリなようです、帰りますからね」

「おう、了解だよ、ご苦労さん!!」

朝イチの段階で、作業がムリだとわかったとしても、

それでも「日当保障」の対象となってしまうのですが

この日当保障の真の恐ろしさは・・

「内容を変更して、お客様に請求される」ことなのです。

請求書に「○月○日分、日当保障 塗装作業2名分」

なんて正直に記載されることは…ありえません。

恐らく「諸経費」「追加工事」として上乗せされて、

きっちりとお客様負担として請求されることになります。

日当2万円の塗装職人が2人で現場に行き、

作業できない状況であれば、4万円の「日当保障」が生じ、

そのツケをお客様に押しつける…。

そうです、結局はお客様が支払うことになるのです。

※当然、そんなアコギな事をしない業者もいますよ!

しかし、元請けは絶対損をしないような仕組みが

見えないところで出来上がっているのです。

なぜ? どうして? 

対処法を含め、このような業者を見破るコツは

後日お伝えしますね。

では、本日もご覧いただき有難うございました。

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 大阪府豊中市庄内西町4-24-16 -1F
 ℡:06-6333-2224/Fax:06-6333-2225
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 担当:新 免 裕 行
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●根強い「日当」感覚が変わる時

「ゼネコンが入っているから…この工事は大丈夫だろう」

そういった世間の見方が崩れ、建設業界の「常識・感覚」も

大きく変化せざるをえなくなりました。

数ある建設業界の「常識」のうち、最も影響力があり、

そして今も根強く残っているのが…いわゆる「日当」という感覚です。

日当とは、読んで字のごとく、

職人として「1日働いたら」いくらという割当金のことです。

どの専門かによって、金額の多少はありますが

クロス貼りだと、日当1.5万から◎万円くらい。

清掃業(ハウスクリーニング)で1.2万円~◎万円くらい。

ペンキや下地塗りなどの塗装業であれば1.5万円から○万円。

大工や電気、ガス工事になると2万円前後、といった具合です。

「なんだ、それぐらいの金額なら…手に職を持つ職人として、

当たり前の金額だろう。たいした問題ではないんじゃないか?」

と思われるかもしれません。

実は…「建設業界の日当感覚」が問題なのは、

以下のような理由なのです。

=====================================
・1時間でも働いたら、必ず1日ぶんの日当を貰う。
・10分、20分で終わるような工事でも、
「半日分」の日当を要求して、はばかることがない
=====================================

これが職人の世界、ひいては建設業界の常識というものなのです。

いかがでしょうか?普通の仕事の世界、ビジネスの常識と照らし合わせてみて…

読んでくださっているアナタも驚かれたのではないでしょうか?

半日分の日当、半日日当という「概念」が生まれたのですら、2000年、

ミレニアム前後のことですから、戦後まもなくから50年以上、

建設業界には「1日10分、20分でも働けば(現場にいれば、

と言い換えてもいいかもしれません)

1日分の日当を貰えるもの」という常識が染み渡っていた、

と言えるのです。

先の項目でもお伝えしたような、建設業界全体の不況により、

ようやくこの「日当感覚」にも、メスが入るようになりました…

が、そうはいっても半世紀以上続いてきたこの常識、

なかなか根強いものがあり、一掃までには至っていないようです。

今の時代のような中、職人達が日当を追い求めすぎると…

現場の工事は、リフォームの値段は、一体どうなるのでしょうか?

例えば、壁紙貼りのケースを考えてみましょう。

壁材であれば㎡単位で、お客さまにとっての利益を考えれば、

どれだけの広さ、面積を貼り替えたのか、「作業単位」で計算、

見積もりをするのが順当と言えるのですが…

リフォーム業界での、この根強い日当感覚が出てきた場合は…

とにかくどんな「少量」の作業であっても、

職人さんがたとえ10分でも現場で作業をすれば、

1日日当、もしくは半日日当、という計算になってしまうのです。

つづく・・

本日も最後までご覧いただき有難うございます。

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