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経営者の急逝、銀行にいつ伝えるか 実話紹介

 19日に 梅田で銀行交渉セミナーを開催させて頂きました。講師は、元バンカー歴

30年余りのS先生。取り立ての業務を二期4年されました。( 一期2年が通常ですが、

取り立ての成果が優秀で二期務められた、と言うことです。)

 今回のアンコのひとつは、経営者の急逝の際、銀行にいつ伝えるか?と言うこと。

 詳細はここでは控えますが、おもしろい実例をひとつ披露されました。

 それは、ある日の午後8時過ぎの電話に始まります。( S講師ですが、人助け、会社

助けを目的としているので、携帯電話の番号をセミナー参加者にオープンにされています。

そんなことから夜10時ごろの相談の電話も珍しくないとのこと。)

 

 さて、ある日の夜8時過ぎにS講師に掛かってきた電話の内用です。

 「 初めまして。私、京都の安藤(仮名)と申します。S先生でいらっしゃいますね?

実は、昨日、主人(45歳)が交通事故で亡くなりました。その主人から、

『 俺にもしものことがあったらこの人に電話をして銀行とのことは助言を受けるよう

に 』と何度も念を押されていました。S先生の携帯電話の番号も主人に強く言われて

私の携帯電話に登録していました。銀行にはどのように いつ連絡すればいいんでしょ

うか? 」

 

 S講師曰く、「 今朝まで元気でいらっしゃったご主人との急な分かれ、お辛かった

はず。でも冷静に連絡をしてきて下さって本当によかった! まず、ご主人名義の口座

にある現金は全部引き出すこと。 定期預金は、満期になってそのままになっている

ものがあれば引き出してください。 すぐに動いてください。 銀行がどこかからか

嗅ぎ付けてご主人の他界の確認の電話を入れてきたら、隠せない。銀行は保身第一で

すから、ご主人の口座から現金を引き出せないようにロックします。 それから… 」

 

 さまざまご助言され、後日お礼に安藤さんはお越しになったそうです。

 

 この話を聞いていた、滋賀県でスーパーを経営している経営者、「 確かに先代の

真夜中の心筋梗塞の急逝後、地銀と信金の口座、一時的にロックされました 」と

経験談を述べられ、少人数ではありましたが、ご参加皆様、神妙な顔でうなずいて

おられました。

 

 他にも 「 そんなアホな… 」と言う銀行マンの言動に一同 唖然とし、防衛策を

会社内で共通認識せねば、とおっしゃいました。

 

 銀行は、パートナーにあらず。 100年返済が滞っていなくても担保・保証人を

取られている限り、信用されていないと思って下さい。

 

 次回の 銀行交渉セミナーは、10月23日 15時から阪急グランドビル19階

関西文化サロンで開催予定です。 お問い合わせください。

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