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事業承継時、銀行がわが身を守るために行なうこと

 4月14日 午前10時半から2時半半、元・銀行マンだった講師から タイトルのセミナーを行って頂き
ました。箇条書きさせて頂きますね。

 【 前提 】 銀行は保身第一。そのために担保と保証人を欲しがる。 企業の存続はありがたく思って
いるが、危ないと判断したら、さっさと保証協会をかませたり、貸しはがし・貸し渋りに走る。 融資先企
業存続のために力量のある経営者から 力量のある経営者に後継されないと、と思っている。

1) 銀行は、融資先企業の存続を注視している。 創業者の子息でも経理・財務の勉強をしたこともな
   く、社員からの人望もなければ後継者として認めない。 操業社長が、強引に動こうとすると融資の
   回収に動く。 メインバンクの動きをしった他行も同様となる。

2) 実話。 社員数600名のある製造業。業績、好調を続けていた。ところが、やり手の社長が事故で
   急逝。長男は40代だが、その会社の社員でもなく、豪邸の片隅で機関車をつくっていた。引きこも
   りだった。

   銀行の指導で、番頭役の専務が社長代行となり、事業は健全に続いている - と思えた、急逝
   後から2年後、創業者の奥さんが、「 機関車をつくっていても創業者の息子。 社長にする 」と
   言い出し、専務を追放。 「 ボクがお父さん以上に会社を大きくする 」と経営を知らないご子息
   は、他の事業に乗り出し、ヨット・ハーバー建設を行なおうとノンバンクから ン億円の融資を受け、
   それが本体の財務を痛め・・・

   数年後、優良企業から銀行に睨まれる企業に・・・。 その会社、今はありません。

3) 都銀を中心に 金融機関は後継者の勉強会を定期的に開いている。 人事制度・経営計画の構
   築。リーダーシップ、モチベーション、経済評論家による景気の読み方、世界情勢 テーマは様々。

   次期社長と思われている参加者の多くは、勉強会後の2次会に気が言っている。銀行の支店長や
   執行役員、もちろん、2次会にも同席し、笑顔一杯で、さまざまな質問をする。 「 儲かってますよ
   ね?彼女へのプレゼントも大変でしょ? 」 「 お父さん( 社長 )、いつまでもげんきだすよね? 」

   支店長や執行役員は、事前の薬を飲むこともあり、酔わないようにしている。ホンネと企業情報は、
   きちんと記録される。

4) 経営トップの死亡を銀行は聞かされるとその人の口座を凍結する。 定期預金はもちろん、普通預
   金の講座も。 なぜ? 保身。

5) 息子が還暦を迎えようとしているのに 「 俺は元気や 大丈夫や 」と豪語する、高齢の代表取締
   役社長、銀行にとっては危ないこと この上ない。 譲れない経営トップ、こんな内容を知るべし。

他にもいろいろありましたが、ここでは書けないことも一杯・・・

   次回は、5月16日15時から 阪急グランドビル 19階 関西文化サロンで開催します。

詳細、お問い合わせください。 地方銀行、105行ありますが、金融庁が、「 多すぎるよね? 30行もあればいいんちゃう? 」と言ったそうです。 吸収された銀行から融資を受けている企業、「 連れ子 」と呼ばれます。 冷遇されませぬように!

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