スタッフブログ
社長の万が一に備える 重要です
好ましくないことを想定しておく - これが危機管理の基本です。
地震による真夜中の停電、社員の不祥事、火事、主要取引先の不渡り -
少し考えれば10軒くらいは軽く出てきます。
「その時はその時や」 - そうお考えの方は経営者であろうとあるまいと
有事の際に精一杯、動いて下さい。
ただ、明白なことがあります。
※ 事前の一策は、事後の百策に勝る
さて、経営者のまさか - 例えば交通事故による急死 - を考えます。
銀行勤務30年のキャリアを持つ、銀行交渉セミナーのS先生から教えて頂い
たことです。
ある日の夜10時過ぎ、登録していない番号からS先生の携帯に電話が。
深刻な女性の声。
「突然のお電話、申し訳ありません。今日、創業社長の夫が交通事故で亡くな
りました。夫から、『俺の まさかの時には イの一番にこの人に電話をするよう
に』と言われました。S先生の名刺のコピーを手渡されていました。私はどうした
らいいのでしょう」
S先生、翌日の行動について細かく電話で指示し、その奥さんと会って、事業
存続のための助言を行ないました。
まだ40歳代の創業社長。社員も10名おられました。
創業社長が、S先生の名刺コピーを奥さんに渡していたことと そのことを覚え
ていた奥さん。
口座を銀行がロックする前に現預金を引き出し、( 法的にはブラックです。
しかし、支払いが出来なくなりますので、やむを得ない措置とお考え下さい。)
銀行との今後について助言を聞いておられた奥さん、会社の窒息死は免れました。
不幸中の幸いだった、と言えるように思います。
知恵が会社を救ったと言うお話でした。 以上です。