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地方銀行 再編の号砲

皆様へ 貴社が地銀と取引をしていなくても、貴社のお取引先に地銀からの融資を受けている企 業はあるかも知れません。 近畿圏では、京都銀行の生き残りがふさわしいと金融庁が明言しています。 他の地銀はどうな るの? どうするの? 吸収される側の地銀と取引をしている企業は、冷遇されるのが常。「ウチは、◎◎銀行と20年 以上の付き合いで返済が遅れたことなど一度もない。だから大丈夫!」 - これは誤解のよう です。 下記、お確かめください。 では! ( 金融業界 )    地銀 大再編の号砲      歴史的な低金利時代の終焉が囁かれる中、地銀の大再編が指呼の間に入ったようです。日経 ヴェリタス紙(6/7号)が表記のテーマで「淘汰の時代、勝ち残る条件」の記事を載せていますが その抜粋メモです。 ●共同でアジア開拓 ♦ 最近、有名な外国人投資家が、ある大手地銀の頭取に「自己資本利益率(ROE)を8%にできない  のか?」と強い調子で詰め寄った。頭取は「PBR(株価純資産倍率)の低さに目をつけ、地銀株を  買い漁ろうとしている」と警戒…この外国人投資家とは、英国を拠点とするファンドで、10行の  地銀株を手に入れている。 ♦ 日経平均株価が2万円を超えた株式市場で、出遅れていた地銀株にも内外の視線が集まり始めた。  外国人の保有比率は地銀株全体で5年前の7%台から約11%に上昇。地盤沈下する地方経済を抱え、  地銀は長い間「低位株」「不人気銘柄」だった。だが、PBRが1倍を下回る割安感から無視できな  くなってきた。 ♦ 国内投資家も地銀株に目を向ける。株価も2014年半ばから上げを加速。アベノミクスが本格化し  た2013年の年初からの上昇率は日経平均の91%には及ばないものの、第一地銀が70%を、第二地  銀も40%を超えた。きっかけは相次ぐ合従連衡。号砲は「地銀の雄」横浜銀行が鳴らした東日本  銀行との統合だ。 ♦ 2014年11月、「健全行同士で経営統合し、首都圏全域で地盤を強化する」と発表した。今年3月 には地域のトップ行同士では初めて鹿児島銀行と肥後銀行が手を組んだ。低迷する1次産業が主な顧 客の両行は広域連合で活路を開き、タイやアジア市場を共同開拓する。市場は「勝ち残る銘柄」と受 け止めた。 ●「10年後通用せず」 ♦ 今後の再編を予測した「都銀買い」も浮上した。4月にトモニ・ホールディングスとの統合を発表 した大正銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループの系列行。「メガ銀が大株主の地銀の再編が進む」 との思惑から、同じ三菱UFJフィナンシャル系の中京銀行やみずほ銀行系の千葉興業銀行の株価が大 きく上がった。 ♦ だが、人口や貸し出し先の減少、激しい金利競争に直面する地銀が崖っぷちにある状況には変わり はない。日本のデフレ経済を象徴する地銀は経営が安定していても「10年後に今のビジネスモデルは 通用しない」(鹿児島銀・上村基宏頭取)。肥後銀の甲斐隆博頭取も「地域の生き残りを考え抜いた選択」と言う。 ♦ 「地銀買い」は続くのか。或る米・運用大手は昨年、足利ホールディングス株を購入したが、 「本質的な価値を下回る安値」だったから、と地銀株全体の先行きに冷ややかだ。長期保有の意思は まだ見えない。メガバンクや県域を超えた競合が激しさを増す。「地銀戦国時代」への突入図が一層 鮮明に浮かぶ。 ♦ 攻めの再編へ新たな青写真を描くこと、それが勝ち残りへの条件となる。それができなければ市場 の期待はしぼみ「地銀買い」も一時的に終わる。いずれにしても、人口減少や貸し出し金利の低下、 地域経済の地盤沈下・・・。 逆風下で再編も視野に、地銀は「攻め」の成長戦略をどう描いていくのであろうか。

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