幼いころ、子供の顔ぐらいある大きな花を付けた、

　背の高いひまわりをあちらこちらで見ることができました。

　花の中心部分には、細長い黒い種がいっぱいです。

　庭などなく、商店だった我が家でも、

　リンゴの木の箱に土をつめて、夏になると屋上で育てていました。

　鮮やかな黄色！

　ひまわりは太陽に向かって咲く、

　明るいイメージの花そのものでした。

　しかし、

　ソフィアローレン主演映画、「ひまわり」を初めて見た時、

　（当時、まだ小学校だったので、

　　　　　　あまり詳しい意味はわかりませんでしたが・・・）

　あの切ない映画の主題歌が流れる中

　無数の花が立ちそびえるひまわり畑を歩いてる主人公が

　子供ごころにも可哀想に思えて、

　黄色ひまわりが、はじめて淋しい花に感じたのを

　今でもリアルに覚えています。